アスペルガータイプの夫との会話に疲れていませんか?一方的に言いたいことだけ話す、すぐにキレる。そんな話が通じない夫との会話では夫婦喧嘩に発展しやすく、子どもの心へも大きく影響します。今回は夫との会話がスムーズになる方法、お伝えします。
【目次】
1.夫はアスペルガー?話が通じない夫に疲れる
2.なぜ夫と話が通じない?アスペルガータイプの特徴
3.アスペルガータイプの夫との関わりと子どもへの影響
4.話が通じない夫と穏やかに会話する秘策
5.夫はアスペルガー?と感じても良好な関係は築けます
1.夫はアスペルガー?話が通じない夫に疲れる
夫との会話がうまくいかない、話が通じないと感じることはありませんか?
夫と話がうまくできないと感情や気持ちのやりとりができず、夫婦なのに一緒にいても孤独に感じてしまう。
夫との会話に疲れてしまった…と思っているかもしれませんね。
けれども、そんな夫との会話がスムーズにして関係も良好に保てる方法があるんです。

夫との会話の特徴を一度思い返してみてください。
・一方的に言いたいことばかり話す
・ 言葉を選ばずにきつい言い方で責められる
・ 感情的になって怒る、キレやすい
・ 話をしていても目が合いにくい、気持ちを分かってくれない
・そもそも会話が成り立たたない、気に入らないと途中でいなくなる
・ 言葉を選ばずにきつい言い方で責められる
・ 感情的になって怒る、キレやすい
・ 話をしていても目が合いにくい、気持ちを分かってくれない
・そもそも会話が成り立たたない、気に入らないと途中でいなくなる
実は、これらは発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)でアスペルガーの特性を持っている人にありがちな会話の特徴です。
ただ、これらの特徴は個人差が大きく、すべての人に当てはまるわけではありません。
けれども、夫にアスペルガー傾向がある場合には、話が通じないことが多く、理解してもらえないので話をするのも疲れてしまい、夫婦関係は常に緊張状態となってしまいます。
また、親の不仲や夫婦喧嘩は、子どもの脳へも影響を与えると言われますから、夫婦のコミュニケーションは早めに改善していきたいですね。
2.なぜ夫と話が通じない?アスペルガータイプの特徴
自閉スペクトラム症は以前、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などと呼ばれていましたが、今はまとめて「自閉スペクトラム症(ASD)」と呼ばれています。
この自閉スペクトラム症(ASD)の3大特性として
① 社会的コミュニケーションの困難さ
② こだわりなど行動や興味が限局的
③ 感覚の過敏または鈍感
を挙げられます。
その中でアスペルガー症候群の特徴としては
・ 知的発達の遅れがない
→平均以上の知能を持つことが多く、少し関わるだけでは特性があると気づかれにくい
・ 言語の発達に遅れがない
→言葉の発達は通常通りまたはそれ以上で、語彙も多く饒舌な人もいる
・ 社会的相互作用の困難
→一般的な当たり前、普通を認識しにくく、状況を適切に判断して行動することが難しい
・ 行動および興味の限局性
→自分のこだわりに強く執着したり、繰り返しの行動やルーチンが固執したがる

知的に遅れがなく、むしろ頭の回転が速くて、言葉の発達が通常より進んでいる…。
このことから、夫にアスペルガー傾向がある場合、妻は口喧嘩をしても夫に言い負かされ、「私が間違っているのかな」と思うようになり、孤独を感じやすくなるのです。
3.アスペルガータイプの夫との関わりと子どもへの影響
わが家には小6の長女と小2の長男がいますが、夫の困りごとが顕著になってきたのは、息子が生まれてからでした。
アスペルガーの特性がある場合、環境の変化が苦手という人は多いです。
今思えば、子どもが増えるということはそれまでの生活がガラリと変わる、とても大きな変化。息子が生まれた後に困りごとが顕著になったのには、納得がいきます。
また、夫はこちらが何か1つ言えば100返ってくるぐらいの勢いで話す人でした。
こんな責められるような言い方をするのはなぜ? どうして普通に話ができないんだろう? 当たり前のことを伝えるだけでも、納得いかないと責められたりしてたくさん傷つきました。
私が我慢するしかないのかな…と夫との会話に疲れ果ててしまったこともあります。
しかし、どうしても譲れないことがありました。
それは、子どもの前で夫婦喧嘩をすること。
怖がって子どもが私と一緒に泣いてしまうのです。
怖がって子どもが私と一緒に泣いてしまうのです。

子どもへの影響を考え、何度も夫に「そんな言い方はやめて」と言っても喧嘩が始まってしまえば止まりません。
そのうち、夫と喧嘩ではなくちょっと長めに話しているだけでも、子どもが「ママ、喧嘩してない?」と何度も何度も様子を見に来るようになりました。
ギスギスした様子も、親の顔色を伺って気を遣って会話することも、子どもにとっては居心地のいい環境とは言えません。
こんなに子どもの心を傷つけているんだ・・・と思うと、子どものために夫婦のコミュニケーションを改善していかなければ!思いました。
4.話が通じない夫と穏やかに会話する秘策
でも、どうしたらいいのかわからない。我慢だけでは解決しないと悩む日々。
その対処法は、子どもの不登園をきっかけに学んだ発達科学コミュニケーション(発コミュ)の中にあったのです。
アスペルガーの特性をもつ夫との会話をスムーズにすることができた秘策、2つお伝えしますね。
◆子育ての困り事を解消してご機嫌なママになる
子育ての困りごとと夫の困りごととは無関係だと思うかもしれませんが、実はそうではありませんでした。
以前の私は、夫が不機嫌にならないように、子どものできていないことに口出しし、厳しく注意していました。
夫とのイライラをぶつけるように子どもを怒鳴ったことも、一度や二度ではありません。
そんな私が、発達科学コミュニケーションを学んで、脳を育てる子育てを実践したことで子どもを怒ることはほとんどなくなりました。
子育ての軸ができ、どうすればわが子の脳を成長させられるかが分かったのです。
私が子どもへの対応を変えることで、子育ての困りごとは劇的に改善。
私が声を荒げることがなくなったため、親子での楽しい会話も増えて機嫌良く笑顔で過ごすことが増えたのです。
すると、そのことが夫にもいい影響が及んで、夫も穏やかに生活できるようになってきたのです。
「ママが子どもにガミガミ怒っていない」アスペルガータイプの夫は感情を乱すことが少なくなり、結果、私への夫の言葉も柔らかくなっていったのです

◆夫の特性への理解を深める
最近は、大人の発達障害の本も多数あります。
しかし、発達障害の診断を受けているかどうかに関わらず、その特性の現れ方は人それぞれ。だからこそ、相手をよく知ることが大切なんです。
たとえば、聴覚過敏のある夫は毎晩何かを聞いていないと眠れない人です。
以前は、「もう、電気代かかるのに」とか 「子どもが真似するのに」と思っていました。
ですが、実は「夜は静かだから余計にたくさんの音が響いて聞こえるから」と、アスペルガータイプの夫は夫なりに特性に対処してきた結果だとわかりました。
また、子どもにガミガミ怒っていた私に夫がイライラしていたのも、うるさい音が苦手な特性が影響していたのだとわかりました。
「夫の行動には夫なりの理由があり、特性は工夫して対処している」という夫への理解が深まり、夫の見方が変わりました。
大人の発達障害や特性について、一般的にではなく個々の特性として正しく理解する、これが大切なのです!
5.夫はアスペルガー?と感じても良好な関係は築けます
今、夫のことがストレスになり、「理解しようと努力してきた。それでもわかり合えないからもう諦めている」と思っているかもしれません。
私も以前はそうでした。何度頭の中で存在を消したかわかりません。
けれども、「相手を変えることはできない、だったらどうするか?」そう考えるようになって、初めて気持ちが前向きになりました。
そして、諦めずに夫と向き合い、夫の苦手と得意を知って対応したことで私が伝えたいことにもきちんと耳を傾けてくれるようになりました。
アスペルガータイプの夫には困りごとが多く、自分ルールで行動をしたり、突き詰めて調べたり、何かに深くのめり込むなどの特性に正直戸惑うこともあります。
けれども、子育てに一生懸命で、子どもが何か聞けば一緒に考えてくれます。
子どもも好きなカード集めを誰よりも熱中して、子どもと一緒になって楽しむ姿を見ると関心したり、尊敬することもあります
そして、なにより子どもたちはパパのことが大好きです!

今、親子で笑って話せるようになり、夫婦間のコミュニケーションが子どもに与える影響がいかに大きいか実感しています。
ここまで読んでくださったあなたは、家族想いのママなんだと思います。
ママが会話を工夫して、子どもや夫に向き合っていけば、きっと家族の問題も解消していきます
家族関係が今より良くなるならと思えたら、ちょっとだけ夫のことを分かろうとする「行動」へと移してみてくださいね。
発達障害・アスペルガータイプの夫との付き合い方に悩む方はこちらもぜひお読みくださいね
アスペルガーの夫がいる家族が幸せになれる秘訣をこちらでご紹介しています!
執筆者:林 花寿美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)